メモ帳

しらとりまな(てまり)のメモ帳です。

おそらく深夜2

長女は今

 

父親の死を目の前に

足元を見つめ

意識をさまよわせた

 

あれは

恐ろしさを知らない

最後の夏休み

 

その日初めて

ボーイフレンドと

メールのやり取りをしたんだ

 

見ないようにしていた時間と

 

もう少しと祈る今を

あなたは

仕方がないと言った

 

悲しいけど

これが現実なのだと

 

うきわを忘れたあの家を

訪れることはもう二度とありません

 

そこで食べた貝の身も

わたしから

剥がれ落ちたことでしょう

 

いつだって

 

お酒に酔うと

会いたくなるのは

魚座の男

 

いつまでも

いつまでも

 

どうしておいて行ったのと

泣いて

叫んで

 

ウミウシ

ぶつけてやればよかった

 

さようならを言わないと