長女は今 父親の死を目の前に 足元を見つめ 意識をさまよわせた あれは 恐ろしさを知らない 最後の夏休み その日初めて ボーイフレンドと メールのやり取りをしたんだ 見ないようにしていた時間と もう少しと祈る今を あなたは 仕方がないと言った 悲しいけ…
野ざらし 冷たい雨と 砂埃を立てる風が お気に入りのオーバーオールを黒くしていく 野ざらし 白く光る太陽が 肌を焼いた 夢へと誘う月が 脆い心を砕いた それでもわたしは帰らなかった 帰るところがどこなのか 忘れているのだ いや はじめから知らなかったの…
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